2016 年 30 巻 4 号 p. 709-715
2009年11月25日に胆石症診療ガイドライン2009が日本消化器病学会より発刊され,2016年2月10日に胆石症診療ガイドライン2016(改訂第2版)が胆石症診療ガイドライン2009の改訂版として発刊された.2016年版では2009年版より様々な修正が加えられた.2016年版では,作成法として世界的に用いられている“GRADE”に準じる点は大きな変更であり,診断・治療のアルゴリズムの変更,CQおよびステートメントの変更点,否定のステートメント,合意率が低かったCQなどについて,2009年版との違いを中心に概説した.