川崎市教育相談センター
2017 年 12 巻 p. 155-161
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本論では、教育相談機関における「チック・トゥレット症候群」への相談援助の意義と心理士が持っておくべき視点について、事例を提示し論じた。親面接では、従来心理教育の必要性が指摘されているが、実践にあたっては単に専門知識を伝えるだけではなく、親の気持ちの揺れに寄り添い、実行可能な助言を適切に行うことが必要であることが示唆された。プレイセラピーでは、チックの消失を目的とせず、チックは子どもの現状を教えてくれるものとして捉え、本人の抱える課題やつらさにアプローチしていく視点を持つことの有用性を提示した。
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