Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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ミニレビュー
線虫における硫酸化と関連遺伝子
Souhei MizuguchiKatsufumi DejimaKazuya Nomura
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2009 年 21 巻 119 号 p. 179-191

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抄録
硫酸化は生体分子の最も重要な修飾の一つであることが明らかとなり,バクテリアからヒトにいたる様々な生物の生体恒常性の維持や発生,形態形成などで重要な働きをしている。線虫 Caenorhabditis elegansには哺乳類の硫酸化関連遺伝子のほとんどのオーソログが存在しており,単一細胞レベルで硫酸化の働きを研究するための強力な研究手段として最適な生き物である。こうした硫酸化の詳細な解析をハエやマウスなど他のモデル生物で実施することはできない。このミニレビューでは,バイオインフォマティクスで選び出した,硫酸化関連遺伝子と予想される線虫遺伝子をリストアップして,既に私達や他の研究室で実施された遺伝子機能阻害実験(RNAi と遺伝子破壊株の取得による)の結果をまとめることとする。このユニークで優れたモデル生物を使った今後のさらなる研究によって,多細胞生物での硫酸化の重要な役割を批判的に検討する機会が得られると考えられる。
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© 2009 FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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