Trends in Glycoscience and Glycotechnology
Online ISSN : 1883-2113
Print ISSN : 0915-7352
ミニレビュー(日本語)
光架橋糖による糖鎖依存的相互作用の検出
藤田 明子Kohler Jennifer J.
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2015 年 27 巻 156 号 p. J1-J7

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抄録

光架橋法は、生体分子の相互作用を紫外線照射により共有結合を形成し固定化する方法である。糖鎖を介した相互作用は、親和性が弱く通常の精製方法では検出できないことが多い。それゆえ、特に糖鎖を介した相互作用を検出するために光架橋法は強力なツールである。光架橋を行うには、まず紫外線照射により活性化される反応基を糖鎖含有分子に導入する。紫外線照射により光感受性の反応基は活性化され、近隣の分子と共有結合を形成する。架橋された複合体の免疫学的または質量分析法による解析により、糖鎖依存的に結合した相手分子が同定される。現在までに、光架橋剤は生細胞に導入可能となり、より自然な状態での糖鎖依存的相互作用を検出できるようになった。このミニレビューでは、単糖に光架橋剤を導入した例と、それらが糖鎖依存的相互作用の光化学的な同定にどのように用いられてきたかを紹介したい。

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© 2015 FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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