Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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ミニレビュー(日本語)
コンドロイチナーゼACIIを用いたユニークな構造を持つコンドロイチン硫酸の同定
東 恭平岡本 悠佑戸井田 敏彦
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2019 年 31 巻 179 号 p. J43-J48

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抄録

海洋生物、特に二枚貝は抗凝固薬ヘパリンの代替資源として知られている。コンドロイチン硫酸(CS)もヘパリンと同様に二枚貝から抽出されるが、CSの詳細な構造解析は行われなかった。近年、私達は11種の食用貝から抽出したCSをコンドロイチナーゼABC又はACIIで処理し、得られた不飽和二糖をHPLCで分析した。その結果、いくつかの貝類で、未同定ピークがコンドロイチナーゼABCではなくコンドロイチナーゼACII処理により検出された。バカガイのCSでは、グルクロン酸のC-3位にケラタン硫酸の二糖が結合していた。これらの結果は、海洋生物由来のユニークな構造を有するCSの同定にコンドロイチナーゼACIIを用いた二糖分析が有効であることを示唆している。

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© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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