Trends in Glycoscience and Glycotechnology
Online ISSN : 1883-2113
Print ISSN : 0915-7352
ISSN-L : 0915-7352
日本糖質学会40周年記念号論文(日本語)
哺乳類におけるO-マンノース型糖鎖の生合成機構
萬谷 博
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 31 巻 181 号 p. SJ63-SJ64

詳細
抄録

O-マンノース(Man)型糖鎖の異常は先天性筋ジストロフィー症の原因となる。この発見を端緒に数多くの研究が行われ、O-Man型糖鎖の多様な構造が明らかになってきた。しかし、筋ジストロフィー症に直接関与する糖鎖構造については長い間不明であった。最近我々は発症に関わるO-Man型糖鎖の完全な構造を明らかにすることに成功した。その糖鎖は哺乳類ではこれまで見つかったことがないリビトールリン酸(RboP)を含む新しい構造であった。さらに、機能不明の筋ジストロフィー症原因遺伝子産物がRboPの転移酵素であることを同定したことで、この糖鎖の独特な生合成機構が明らかになった。ようやく全容が明らかになったO-Man型糖鎖の構造と生合成機構について、我々の最近の知見を中心に紹介する。

著者関連情報
© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
前の記事 次の記事
feedback
Top