Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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日本糖質学会40周年記念号論文(日本語)
グルコース残基を目印とした小胞体品質管理機構の構造的理解
佐藤 匡史
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2019 年 31 巻 181 号 p. SJ69-SJ70

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抄録

N型糖鎖は、糖タンパク質の細胞内運命を決める目印として働いている。私はこれまでX線結晶構造解析を中心とした様々な物理化学的手法を駆使して、N型糖鎖を目印とした糖タンパク質の細胞内運命決定機構の構造基盤を原子レベルで明らかにしてきた。そこで私は、2012年に「糖タンパク質の輸送と分解に関わる細胞内レクチンの構造生物学研究」のタイトルで奨励賞を頂いた。私はその後の展開として、小胞体における糖タンパク質フォールディングのシステム、すなわちカルネキシンサイクルに焦点をおき、研究を進めた。これにより、グルコース残基を除去と付加を行う小胞体グルコシダーゼII(GII)とUDP-グルコース糖タンパク質糖転移酵素(UGGT)の立体構造を解明することに成功し、グルコース残基を目印とした小胞体品質管理機構の構造的理解を深めることが出来た。

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© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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