Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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日本糖質学会40周年記念号論文(日本語)
インフルエンザウイルスが結合するシアル酸分子種の機能解明とシアリダーゼを利用したウイルス検出技術の開発
高橋 忠伸
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2019 年 31 巻 181 号 p. SJ80-SJ82

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抄録

A型インフルエンザウイルス(IAV)が受容体として結合する糖鎖末端のシアル酸は、N-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)とN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)の分子種に大きく分けられる。Neu5Gcへの結合性を改変したIAVや、Neu5Gc合成能が無いヒト細胞のNeu5Gc高発現細胞を使用して、IAV感染におけるNeu5Gcの機能を解析した。また、IAVの酵素であるシアリダーゼが示すNeu5AcとNeu5Gcに対する基質特異性をヒトIAVとウマIAVの間で比較した。IAV感染におけるNeu5Gcの機能やシアリダーゼの基質特異性の解析結果について紹介する。シアリダーゼの酵素活性を蛍光イメージングするプローブを利用して、ウイルス吸着部位や感染細胞を蛍光検出する技術を開発した。この技術を応用して、抗インフルエンザ薬に対する薬剤耐性インフルエンザウイルスの新たな検出法、分離法を開発した。蛍光イメージングプローブによるウイルス検出技術とその応用について紹介する。

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© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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