Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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日本糖質学会40周年記念号論文(日本語)
神経系糖鎖の発現制御メカニズムと疾患との関連
木塚 康彦
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2019 年 31 巻 181 号 p. SJ89-SJ90

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抄録

糖タンパク質に付加される糖鎖は構造バラエティに富んでいる。特に、糖鎖の枝分かれの多寡や、非還元末端側のエピトープ形成によって、多種多様な糖鎖構造が生じる。神経系は生体組織の中でも特にユニークな糖鎖が多く発現しており、それが複雑な神経機能を支える一因となっている。筆者らは、神経系に特異的に発現するHNK-1糖鎖、分岐型O-マンノース糖鎖、また神経系に強く発現するbisecting GlcNAc構造の研究を通じ、これら神経糖鎖の発現が厳密な制御を受けることを明らかにしてきた。さらに、筆者や他のグループの研究により、その発現制御の破綻は、認知症などの様々な神経系の疾患に関わることが明らかになってきた。本稿では、これら糖鎖の発現制御と疾患への関与について紹介する。

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© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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