時間学研究
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シェークスピア作「ハムレット」における“感動シーンの時間的配分”に関する研究
香月 隆
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2018 年 9 巻 p. 29-42

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抄録

 現代社会にはテレビ、映画、演劇をはじめ、多くの劇(=ドラマ)作品が存在する。それらの基本的な骨格を作るのは脚本である。古今東西、多くの劇作家たちは自分の信じる作劇法を操って多種多様な脚本を書いてきた。しかし、かれらには共通の悩みがあった。ストーリーのなかで、ドラマの盛り上がりをどのように配置するかという問題である。楽譜に記された音楽が、時間に制御された時間芸術だとすれば、脚本に記されたドラマも、時間に制御された時間芸術であろう。筆者は、劇作品の盛り上がりを劇の時間軸上にプロットして視角的なグラフにする方法を考案し、それをドラマ脚本で試してみた。そして、最終的にシェークスピア戯曲『ハムレット』の脚本における「感動シーンの時間的配分グラフ」を作成することにした。ドラマ脚本の分析、ならびに脚本評価の新しい方法として、本論で述べるグラフ作成法を提案するものである。

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© 2018 日本時間学会
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