2021 年 26 巻 12 号 p. 12_38-12_41
ジェンダーに基づく暴力は、社会にまん延し、本当にたくさんの女性の人生を狂わせている。コロナ禍において、このジェンダー暴力の悪化が「影のパンデミック」として懸念され、各国が対策を行った。日本でも深刻化が懸念されたが、新しい相談窓口や給付金を求める相談によって、これまで相談したことのなかった被害者がアクセスし、深刻化とともに、被害の顕在化が起きた。また、デジタル化の進行により、デジタル・デバイスを通じたDVや性被害も新たな問題となっている。