学術の動向
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第三部 包括的視点
科学技術基本法体系の変容: 1995から2020
──理念と現実と実行の課題
有本 建男
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2021 年 26 巻 5 号 p. 5_48-5_55

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抄録

 「科学技術基本法」が2020年に4半世紀ぶりに改定された。旧基本法(1995年)は科学技術振興が中心であったが、新しい「科学技術・イノベーション基本法」(2020年)では、「イノベーション」と「人文学・社会科学」の推進が追加された。これに基づいて政府が決定した「第6期科学技術・イノベーション基本計画」(2021年~2025年)は、社会の変革と人々の幸福の実現を謳い大きな特徴となっている。この計画をどう実現するか。政策形成プロセスからファンディング、分野や組織を越えた連携など、STIエコシステムの見直しと科学技術のガバナンスの確立が必要となっている。

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