学術の動向
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地方学術会議
北海道が推進するSDGsと “Think locally, Act globally?”
吉岡 充弘
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2021 年 26 巻 6 号 p. 6_28-6_31

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抄録

 北の大地が「北海道」と命名されてから150年という年月が経過した。脈々と続く次世代に向け、これからも北海道は世界とともに歩む持続可能な地域づくりを進めていかなければならない。そのために、SDGsの達成に向けた取組の積極的な推進が重要となっている。2018年度の道民意識調査では、SDGsについて、約70%が「知らなかった」と回答している。北海道が優先課題として掲げているのは、「あらゆる人々が将来の安全・安心を実感できる社会の形成」である。北海道は、これまで経験したことのない人口減少や高齢化、自然災害への対応など、様々なコミュニティーの存続にも関わる課題に直面している。一方で、強みもある。豊かで美しい自然、広大な大地とそこからもたらされる安心・安全な食と豊富で多様なエネルギー資源である。北海道ならではの価値が再認識され、SDGs推進にも重要な要素として位置づけられている。

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