学術の動向
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地方学術会議
日本学術会議 in 山口
──日本学術会議の新しい試み
荊木 康臣
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2021 年 26 巻 6 号 p. 6_42-6_45

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抄録

 2020年9月27日にオンライン開催された「日本学術会議in山口」(山口大学吉田キャンパスより配信)は、二部構成で行われ、第一部では「AI戦略の地方への展開──大学におけるデータサイエンス教育と地域連携」というテーマでオンライン公開講演会が、第二部では、地方との対話の場として、幹事会懇談会(非公開)が同じくオンラインにて開催された。公開講演会は、地方学術会議の目的とする「多様な地域課題の解決」と「科学に対する興味・関心の喚起」を主眼に置き、急激に社会の中に浸透しつつある科学技術の一つであるAIを主テーマに取り上げた。政府が科学技術政策の中核にも据えている「AI戦略」に焦点を絞り、地域課題の解決に向けた科学技術の応用に関する議論を喚起する場とすることを狙った。本稿では、「日本学術会議in山口」の開催趣旨や実施概要に関して、主に日本学術会議の視点から紹介する。

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© 2021 公益財団法人日本学術協力財団
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