2021 年 26 巻 7 号 p. 7_36-7_37
女子中学生に理科の物理単元を指導していると、①「物理」と聞いただけで、わからない、もうだめだ、と全力で頭のシャッターを閉じてしまう反応②美しすぎるノートをつくる③見落としている点を指摘すると、学習内容がほとんど理解できなかった状況が劇的に改善される「一気にわかるスイッチ」がある、という「女子中学生の物理あるある」が見られる。「一気にわかるスイッチ」となる生徒の見落としは、内容を理解している教師側にとってはとるに足らないことで、わざわざ説明しないことが多いため、時間をかけて生徒と向き合わないと何を見落としているのかが見つけにくい。そのため、「一気にわかるスイッチ」のありかを教師間で共有化することが望まれる。