学術の動向
Online ISSN : 1884-7080
Print ISSN : 1342-3363
ISSN-L : 1342-3363
新たな地球観への挑戦 ―地球惑星科学の国際学術組織の活動と日本の貢献―
総論
──地球惑星科学の国際学術組織の活動と日本の貢献
佐竹 健治
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 26 巻 8 号 p. 8_56-8_58

詳細
抄録

 日本学術会議が加盟している国際学術団体の44団体のうち12団体が地球惑星科学関係の国際学術連合・学際組織であり、これらに拠出している負担金は全体の約3割に上る。国際学術連合の中には百年以上の歴史を持つものもあるが、1957~58年の国際地球観測年を契機に地球の観測に関する国際連携が活発化し、多くの学際組織が結成された。これらの学術連合や学際組織は、大型の国際観測計画を立案・実行するとともに、国際的な規則や標準を策定するなどの活動も行っており、地球上での位置情報や時間など我々の生活にも密接に関係している。また、持続可能な社会に向けての活動、分野を超えた学際的な連携、人材育成なども行っている。このような国連型の国際学術連合や学際組織には、ナショナルアカデミーとしての日本学術会議が加盟する必要がある。

著者関連情報
© 2021 公益財団法人日本学術協力財団
前の記事 次の記事
feedback
Top