2021 年 26 巻 9 号 p. 9_21-9_28
本稿では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の始まった2020年1月から2021年8月までの、日本学術会議のCOVID-19への対応を簡潔に記述した。幹事会声明、会長談話、分科会からの緊急の提言発出、公開講演会、ホームページを通した最新の学術情報の発信などをまとめた。このような緊急時の対応に加えて、今後の活動は横断的審議による俯瞰的で、中長期的な提言を作成するフェーズに入っていく。次のパンデミックに備えて、我々が経験しているCOVID-19を学術的に、そして多角的に検証することが、今、求められている。