東京大学大気海洋研究所
2022 年 27 巻 1 号 p. 1_74-1_77
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IPCC第1作業部会(WGI)は、温暖化の自然科学的な側面について評価をまとめてきたが、1990年の最初の報告書以来、変わらない命題が根底にある。それは、「大気中のCO2 濃度が増えたときに、地球の気温はどれくらい上昇するのか」という疑問である。この疑問を中心的に扱っているのが、第6次評価報告書(AR6)第7章「地球のエネルギー収支、気候フィードバック、および気候感度」である。本節では、そのベースとなる考え方と、AR6で得られた新たな知見を紹介する。
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