学術の動向
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いま「戦争」を考える ─社会学・社会福祉学の視座から─
ポスト体験時代の戦争研究の課題
上野 千鶴子
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2022 年 27 巻 12 号 p. 12_36-12_40

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抄録

 「戦後78年」日本では平和が続いたと言われるが、その時間は同時に体験者が死に絶える時間でもある。体験者の証言を直接聞くことのできた最後の世代にあたる子や孫の世代の研究者や表現者のあいだで、にわかに戦争研究が活況を呈している。日本の戦争研究には対象の設定やアプローチをめぐってさまざまな論点があることがわかる。本稿は以下の4つの論点をめぐって最近の研究動向を概観し、何が戦争研究の課題なのかを明らかにする。

(1)「あの戦争」か、継続する戦争か?

(2)近代戦か、ポスト近代戦か?

(3)体験か、記憶か?

(4)平時か、非常時か?

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