自動運転の社会実装に向けて、国では毎年、官民ITS構想・ロードマップを策定してきている。2021年度版では、2020年度までの主なKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の評価、制度面や技術面での取組状況が示され、今後のITS構想の考え方として、2030年の地域の将来像やそこにおける実現目標について述べられている。本稿では、このロードマップを取りまとめた内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室(現、デジタル庁国民向けサービスグループ)に、日本学術会議「自動車の自動運転の推進と社会課題に関する委員会」の幹事が取材し、国の取組状況についてまとめたものである。