学術の動向
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海空宇宙のCOVID-19対応と今後のパンデミック対応に向けて
国際空港におけるCOVID-19対応と国際渡航再開への課題
宮本 秀晴
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2022 年 27 巻 3 号 p. 3_61-3_64

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抄録

 新型コロナのパンデミックは航空産業を一変させた。各国は感染を徹底的に抑え込むために厳しい行動制限を実施するとともに、国際空港においては徹底した水際対策、感染防止策を実施することになった。成田空港では、世界経済の再開・人々の安心した移動に貢献することを目的として、業界で定めるガイドラインに沿った感染防止策の徹底した実施、Fast Travelの推進や搭乗手続きにおける顔認証技術の導入で、セルフ化・自動化による非対面化・非接触化を実現し、感染リスクの低減に取り組んできた。また、各国で入国時に求められるPCR検査結果やワクチン接種証明を世界共通のルールのもとで管理する仕組みや、日々更新される各国の入国要件を自動的に判定する仕組みを活用した新たな国際渡航モデルがICAO等で検討される中で、航空会社や関係機関と積極的な連携を実施し、必要なイノベーションを促進することで、1日も早い安全で円滑な国際渡航の本格的な再開に貢献したい。

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