2022 年 27 巻 4 号 p. 4_31-4_35
原発事故の発生した2011年の11月から、被害の実態を明らかにし、各層における復興の取組みを報告してもらい、検討を加える「ふくしま復興支援フォーラム」を、7人の呼びかけで開始した。2022年3月までに、195回を数えた。本稿では、このフォーラムの取組み、及び取り上げたテーマのジャンルを紹介した。
その特徴は、福島県内を中心に、大学研究者のみならず、広範囲な第一線で従事する実践家の報告が多かった。そのことが、住民目線での施策に引き上げる効果を持った。特に、復興の目的を、「人間の復興」に近づけるものであった。復興に向けての住民参加が必要であるが、本フォーラムが、その役割を一部果たすことができた。