学術の動向
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未来社会を生き延びるための生存情報学
介護現場から見た生き延びることに必要な情報学
伊藤 一彦
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キーワード: 介護, 情報
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2022 年 27 巻 5 号 p. 5_61-5_63

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抄録

 介護が必要になっても生き延びるとは、身体的な生きるだけではなく、精神的にも生きるということも伴って、はじめて生き延びると言える。介護レクリエーションは、高齢者の生活・人生の質(QOL)を高めるためにも、日常生活の動作(ADL)を高めるためにも有効である。一方で、介護現場における人材不足は深刻であり、その充実を介護従事者のみに求めることは困難な状況にある。そこで、様々な情報技術を活用することで、介護従事者以外の人も時間や場所の制約を受けることなく高齢者の笑顔につながる取り組みを実施することが実現できる。さらには、高齢者自身が情報技術を活用することで、介護が必要な高齢者を支えることも可能になる。例えば、介護ロボットやオンラインを活用した介護レクリエーションを高齢者がおこなうのである。このような情報学を身に着けることによる社会参画は高齢者の生活・人生の質を高めることにつながる。

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