学術の動向
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20年後の科学・学術と社会を見据えた リモデリング戦略を考える
公開ワークショップ「若手科学者が拓く地域と科学の関係」
小野 悠
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2022 年 27 巻 6 号 p. 6_65-6_69

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抄録

 地域と科学の関係が問い直される中、社会課題の解決に科学の知識や手法が有効であるだけでなく、科学する場としての地域が見直されている。第25期日本学術会議若手アカデミーでは、「地域活性化に向けた社会連携分科会」を新設し、地域における科学者の役割や地域活性化に資する公共・民間・学術の連携の検討を通じて、地域と大学、科学の望ましいあり方に向けて問題提起・実践することを目指している。

 2021年3月1日、分科会が主催となり公開ワークショップ「若手科学者が拓く地域と科学の関係」を開催した。愛知県の豊橋を事例に、専門分野の異なる若手研究者の具体的な地域への関わりを共有し、地域と科学、大学のあり方について議論した。科学する場、教育する場が大学キャンパスをこえて地域に拓くことが、大学のリソースを活用した地域活性化だけでなく、大学の研究・教育の質の向上、ひいては世界への発信に寄与する仕組みが重要であることが共有された。

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