学術の動向
Online ISSN : 1884-7080
Print ISSN : 1342-3363
ISSN-L : 1342-3363
ウィズ/ポストコロナ時代の民主主義を考える ─「誰も取り残されない」社会を目指して─
コロナ・パンデミックと自殺
山田 陽子
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 27 巻 9 号 p. 9_23-9_29

詳細
抄録

 本稿では、コロナ・パンデミックにおける自殺について論じる。1節でパンデミックにおける自殺の概況を提示したのち、2節ではパンデミック初期の自殺の減少について述べる。3節ではE.デュルケームの「自己本位的自殺」の観点から「自粛」や「ソーシャル・ディスタンス」と孤立・孤独、自殺について考察する。4節では、デュルケームの「アノミー的自殺」の観点から「リモート・ワーク」による職住の再編と自殺について検討する。5節では、自殺予防NPOでのフィールドワークにもとづき、「死にたさ」に耳を傾けることについて考察する。6節では、自殺のケアの未来について考える。

著者関連情報
© 2022 公益財団法人日本学術協力財団
前の記事 次の記事
feedback
Top