学術の動向
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科学技術創造立国の構築に向けて
電子情報通信研究者の立場から
堀内 和夫
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2002 年 7 巻 6 号 p. 65-71

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抄録

本稿は筆者が永年にわたって携わってきた理工学、特に、電子工学・情報通信技術の研究開発の経験、ならびに、日本学術会議会員・ (社) 電子情報通信学会会長・郵政省電気通信審議会部会長等の立場から、わが国の科学技術創造立国の構築に向けて、国を挙げて取り組んでほしい諸施策の在り方に対する提言を行ってきたものを整理し取りまとめたものである。
まず、わが国が技術立国として今後も健在であるためには、その原動力となったこれまでのたゆみない基礎研究の系譜の中から活力に満ちた科学技術を育て、その自らの創造力で世界の先端を乗り切るべきことを述べ、また、現在までに得られた原動力とその実績としての科学技術基盤に国を挙げて敬意をもって応えること、その推進力たる研究機構を国として助成すべきこと、決して、これに反する政策をとらないことを提言している。さらに、総合科学技術会議に、全国の研究者集団の意向を反映した公明な創造のための純粋な体制と運用とを希求することを述べている。

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