次世代移動体技術誌
Online ISSN : 2435-5453
欧州のドローン運行管理システム研究開発動向から
中村 裕子
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 1 巻 1 号 p. 14-23

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抄録
ドローンの高度な利用─例えば目視外飛行(BVLOS: Beyond Visual Line of Sight)など─やドローンの利用のスケール化に必要,と,ドローンの運航管理(UTM: Unmanned Air System Traffic Management)システムの研究開発が国内外で活発に行われている。シングルヨーロピアンスカイ航空管制研究共同実施機構(SESAR: The Single European Sky ATM Research Joint Undertaking)は,欧州において,ドローン社会の安全な発展のための一連の研究(UTM と呼ばず U-Space と称している)を取りまとめている。UTM(または U-Space)は,新しい世界観の実現であり,企業間の競争はもちろん重要であるが,安心安全の実現のための協調が企業を超え国を超えて必要だ。我が国のドローンの環境整備及び産業競争力向上に資する示唆を導き,また今後の国際協力のため,SESAR の一連の活動の最新成果物に注目し,議論する。
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© 2020 一般社団法人日本UAS産業振興協議会
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