論文ID: 21-10NK_OA
本研究では焼結型繊維状多孔質体を充填した管内流の摩擦圧力損失性の特性を実験的に解明して整理式の提案をしている.焼結型繊維状多孔質体に対する摩擦圧力損失は,形状係数および透過率を用いることで,管摩擦係数とレイノルズ数を導出し,また,多孔質体ならではの特徴であるパラメータの多さ,つまり空隙率,内径,繊維径,および多孔質体充填長さについて整理できることを確認した.さらに,本研究で提案した新たな整理法は,空隙率によって変化する管内の流速を考慮することで,実験値との平均偏差5.1 %と,より高い精度で摩擦圧力損失を見積もることが可能である.