13 巻 (1985) 2 号 p. 111-117
マラリア原虫 (P. berghei NK 65) に感染したマウス赤血球の膜タンパク質成分をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で分析した結果, マラリア原虫が感染すると, 赤血球膜の裏打ちタンパク質のスペクトリン分子がCB染色と銀染色の結果から減少していることが認められた。一方, スペクトリン分子のリン酸化は赤血球の形態機能保持と関連していることからオートラジオグラフで調べたところ, 非感染赤血球よりも明確に減少していることが認められた。それ故に, マラリア原虫が感染することにより赤血球の形態保持及び機能低下が誘引されることを示唆する。