特殊教育学研究
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原著
通常学級の給食準備場面への相互依存型集団随伴性の適用
―相互作用を促進する条件の検討―
鶴見 尚子五味 洋一野呂 文行
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2012 年 50 巻 2 号 p. 129-139

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抄録

小学校3年生の通常学級の給食準備場面において、準備の遂行に困難のある児童2名を含む学級全体の準備行動、および相互作用の促進のために、相互依存型集団随伴性が導入された。研究の第一の目的は、集団随伴性に先行して対象児童に提供された個別的支援が、負の副次的効果を予防したかどうかを検討することであった。第二の目的は、学級全体と班のそれぞれに対する集団随伴性が、児童間の相互作用に与える効果の違いを明らかにすることであった。対象児童への個別的介入、学級全体への集団随伴性、班に対する集団随伴性の付加的導入を順次実施した結果、学級全体の準備行動が促進され、負の副次的効果は低い水準に抑えられた。また、最後の条件において適切な相互作用の生起頻度が増加した。この結果から、個別的支援と組み合わせること、強化を随伴する単位を小さくすることにより、相互依存型集団随伴性のもとで適切な相互作用を促進できることが示唆された。

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© 2012 日本特殊教育学会
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