2017 年 94 巻 p. 97-106
人口減少を食い止めるために徳島県が策定した「vs東京『とくしま回帰』総合戦略」政策を参照し,人口減少問題は私たち世代の若い世代が解決すべき問題であるという視点を持った。徳島県は全国に先駆け,「人口減少・超高齢社会」の到来が現実のものになると予想されている。人口が減少すると労働力人口が減少し,経済成長・経済活力が減退したり,次世代を担う世代の減少により,伝統行事や文化の継承が次第に困難になることなど,様々な問題を引き起こす。今まで人口減少問題とはどこか他人事のように思っていたが,身近な問題に感じ,若い世代が結婚・子育てをするためにはどのような政策を求めているのか,また,何が必要なのかを「若者目線」から分析した。特に,県の政策の実現性を考察し,出産することができる若い世代の女性の意見を重要視し,政策に反映させることが重要であると主張する。