徳島文理大学研究紀要
Online ISSN : 2432-4248
Print ISSN : 0286-9829
原著論文
骨格筋電気刺激における分岐鎖アミノ酸(BCAA)摂取が エネルギー代謝に及ぼす効果
戎谷 友希橋田 誠一柳澤 幸夫川東 美菜藍場 元弘
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2019 年 96 巻 p. 57-64

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抄録

本研究は骨格筋電気刺激前の分岐鎖アミノ酸(BCAA)摂取が電気刺激中のエネルギー代謝に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。健常男子学生14 名を対象にBCAAまたはプラセボを摂取した後電気刺激を周波数20Hzで10 分間実施した。その結果BCAA摂取において血中乳酸濃度の有意な低下を認め呼気ガス分析では酸素摂取量が有意に増加を示した。また遅発性筋痛に関して翌日2 日目のNRS(痛みの評価指数)が有意に低値を認めた。呼吸交換比血圧心拍数には両条件間で有意な差を認めなかった。これらの結果よりBCAAの摂取 は通常の運動時と同様に電気刺激時においてもエネルギーの供給源となり蛋白分解を抑制し蛋白合成を促進する等の効果を示す可能性が示唆された。

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© 2019 著者
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