糖尿病
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原著
1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)による食後高血糖のスクリーニング
—空腹時血糖値組み合わせ法—
金沢 裕一
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2006 年 49 巻 5 号 p. 319-323

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抄録

糖尿病および心血管イベントのリスクと考えられる食後高血糖(postprandial hyperglycemia: PPHG)を示す人々をスクリーニングすることは,予防医学上極めて重要である.今回われわれは,1,5-AGの男女別カットオフ値を設定し,1,5-AGが境界域の場合に空腹時血糖値(fasting plasma glucose: FPG)と組み合わせるスクリーニングを考案した(以下,KKC法).KKC法によってPPHGの検出感度が83.3%で,陽性反応的中度: Positive Predictive Value(以下,PPV)が71.4%という結果を得た.FPG(カットオフ値95 mg/dl)によるスクリーニング法も同様の感度であったが,PPVが大きく低下していた.以上により,KKC法は空腹時1回採血のみで,食後高血糖を効率よくスクリーニングする方法と考えられた.現在KKC法を使用したスクリーニングにより,1,500人規模の事業所で毎年新たに10~20名のPPHGを効率的に発見している.

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© 2006 一般社団法人 日本糖尿病学会
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