糖尿病
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症例報告
1型糖尿病と筋強直性ジストロフィーを合併した1例
伊藤 直子若杉 隆伸
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2007 年 50 巻 3 号 p. 203-206

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抄録

症例は42歳女性で,27歳妊娠時に糖尿病を発症した.33歳時に両側白内障手術の既往あり.41歳でCPKの上昇と両側大腿部の筋肉痛が出現した.遠位筋優位の筋力低下,ミオパチー様顔貌,拇指球の叩打性筋強直,CPK上昇,IgG低下,dystrophia myotonia protein kinase遺伝子領域の450-1100回のCTGリピート等より,筋強直性ジストロフィー(以下MyDと略す)と診断した.糖尿病ケトアシドーシスによる9回の入院歴,血清CPR 0.09 ng/ml, 抗GAD抗体陽性,ICA抗体陽性,HLA遺伝子型DRB1*0901-DQB1*0303等より,1型糖尿病と診断した.これまでに報告されたMyDと合併した糖尿病は高インスリン血症を伴う2型糖尿病であった.今回報告の症例は1型糖尿病でインスリン分泌能は廃絶していた.MyDと1型糖尿病を合併した稀有な1例を報告し,両疾患の関連性について若干の文献的考察を行った.

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© 2007 一般社団法人 日本糖尿病学会
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