糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
症例報告
胃バイパス術を施行したPrader-Willi症候群の1例
出口 亜希子長坂 昌一郎藤沢 元郎谷田貝 利光板橋 直樹岡田 耕治石橋 俊
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 51 巻 10 号 p. 919-924

詳細
抄録

症例は33歳の男性.7歳時にPrader-Willi症候群と診断され,過食に伴う重度の肥満のため,17歳時に心不全と呼吸不全で入院(BMI 77.3 kg/m2), 以降肺炎や心不全などで入退院を繰り返した.食事療法や食欲抑制薬投与の効果は不十分で,30歳時に胃バイパス術を施行された.術後3年の評価では,体重の増加は抑制され,耐糖能異常,心不全・呼吸不全の改善を認めた.術後6年には肥満が増悪していた.Prader-Willi症候群は,過食による肥満や糖尿病の合併などにより,成人期以降の予後は不良である.わが国でも肥満の外科治療への関心が高まっているが,Prader-Willi症候群においても外科治療の症例の集積が必要である.

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本糖尿病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top