糖尿病
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症例報告
Klebsiella pneumoniaeによる肝膿瘍と転移性筋膿瘍を発症した2型糖尿病の1例
川原 順子岸田 みか檜木 茂菓子井 良郎井内 和幸浦風 雅春小林 正戸辺 一之
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キーワード: 筋膿瘍, 肝膿瘍, 糖尿病
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2008 年 51 巻 10 号 p. 925-928

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抄録

症例は62歳男性.主訴は発熱と右下腿の腫脹・発赤.血糖値515 mg/dl, HbA1c 11.0%, CRP 27.0 mg/dlで糖尿病と蜂窩織炎が疑われた.画像検査にて肝膿瘍(直径9 cm)と多発性下腿筋膿瘍を認め,両部位穿刺液培養および血液培養にてKlebsiella pneumoniae(以下K. pneumoniaeと略す)が検出された.抗生剤投与とともに,肝膿瘍に対して経皮的ドレナージを,下腿筋膿瘍に対し切開開放洗浄を施行し,軽快退院となった.K. pneumoniaeによる肝膿瘍は,糖尿病患者に多く,転移性の病巣を形成しやすい.本例では,肝膿瘍から転移性に下腿筋膿瘍をきたした可能性が高いと考えられた.

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© 2008 一般社団法人 日本糖尿病学会
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