糖尿病
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症例報告
維持透析中の糖尿病患者に発症したフルニエ壊疽(Fournier's gangrene)の女性例
—女性例での起炎菌の検討—
橋本 健一柴田 敏朗熊田 瑛子坂野 敦子川嶋 修司和形 隆志棚橋 忍
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2009 年 52 巻 4 号 p. 291-294

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抄録

症例は53歳,女性.糖尿病性網膜症のため失明状態,糖尿病性腎症のため維持透析中であった.発熱と会陰部痛で外来受診し,フルニエ壊疽の診断で入院,広範なデブリドメントと抗生剤の投与を行って治癒した.女性に発症するフルニエ壊疽は稀であり,本邦での報告例も30数例で,基礎疾患に糖尿病をもつ女性例は18例にとどまる.膿の培養ではEnterococcus属が検出された.過去の報告例でも女性例での起炎菌はE. coliの検出頻度が最も高いが,Enterococcusを含めたグラム陽性球菌の関与も比較的多い事が推測され,抗生剤の選択において考慮する必要がある.

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© 2009 一般社団法人 日本糖尿病学会
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