糖尿病
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原著
75 g経口ブドウ糖負荷試験における境界型移行の危険因子の検討
藤林 和俊林 道夫郡司 俊秋田中 直彦奥村 光絵佐々部 典子升田 紫仁科 祐子浦部 晶夫
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2009 年 52 巻 6 号 p. 443-448

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抄録

【目的】境界型移行の危険因子を検討する.【方法と対象】過去10年間に3年以上の間隔で,75 g経口ブドウ糖負荷試験(75 g OGTT)を2回以上施行した全男性を対象にした.75 g OGTTの判定は日本糖尿病学会基準に基づき,当初から境界型・糖尿病型の例や途中で糖尿病型に移行した例は除外した.正常型を維持した例をNGT群とし,正常型から境界型に移行した例を75 g OGTT時の血糖値でIFG群・60 IGT群・IGT群・IFG+ IGT群に分類して検討を行い,各群の境界型移行の危険因子を検討した.最後に境界型に移行した全例を「全境界型群」として同様の検討を行った.【結果】インスリン感受性悪化と観察開始時の75 g OGTT後60分血糖の上昇は,各群で境界型移行の共通した危険因子であった.【考察】負荷後60分血糖の上昇を認めている例は,境界型へ移行する危険性が高く,特に注意すべき例だと考えられた.

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© 2009 一般社団法人 日本糖尿病学会
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