糖尿病
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原著
2型糖尿病患者における食行動の偏りと栄養素摂取量および食品群別摂取量との関連
川畑 奈緒松島 雅人湯浅 愛藤山 康広田嶼 尚子
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2009 年 52 巻 9 号 p. 757-765

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抄録

2型糖尿病患者の食行動の偏りが,いかなる食事摂取状況と関連しうるかを明らかにするため,2型糖尿病患者72名(男性49名,女性23名)を対象に,食行動質問表における7つの食行動領域別得点率と,総エネルギー摂取量,栄養素摂取量および食品群別摂取量との関連を検討した.「食事内容」の偏りは男女ともに脂質摂取量と強い関連を示し,男性では「食生活の規則性」の偏りがアルコール飲料の摂取量と,女性では「食べ方」が全ての栄養素摂取量といずれも正の相関を示した.「食事内容」の偏りは肉・魚・卵・大豆製品の摂取量と,「食動機」の偏りは果物の摂取量と,「空腹,満腹感覚」の偏りは乳製品の摂取量と,いずれも有意な正の相関を示した.以上より,2型糖尿病患者では血糖コントロール不良につながると考えられる食行動の偏りを修正することが,関連する食事摂取量の減少につながり,食事療法の有効性の向上に寄与する可能性が示唆された.

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© 2009 一般社団法人 日本糖尿病学会
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