糖尿病
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疫学
糖尿病患者の喫煙状況と禁煙指導の必要性に関する研究(JDDM21)
高村 宏平尾 紘一川井 紘一植木 彬夫小林 正
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キーワード: 糖尿病, 喫煙, HbA1c
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2011 年 54 巻 10 号 p. 779-785

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抄録

糖尿病患者の喫煙実態を調査し,現在喫煙群,過去喫煙群,非喫煙群の3群に分け,喫煙が糖尿病に及ぼす影響について検討した.調査は平成20年に行い,糖尿病専門医療施設(病院1,診療所15)通院中の糖尿病患者8290名(男性5090名,女性3200名)を対象とした.一般人口の喫煙実態との比較は平成20年国民健康・栄養調査の結果を用いた.ただし喫煙経験の年齢層別比較と,一般人口の糖尿病罹患率に関しては平成20年度報告に無いため,平成19年同調査の結果を用いた.性別,年齢層別の喫煙率は糖尿病患者と一般人口に差はなかった.しかし現在喫煙群と過去喫煙群を併せた喫煙経験者の割合は糖尿病患者に多かった.20歳未満で喫煙を開始した者の割合は,特に男性で糖尿病患者に多かった.現在喫煙群は他群よりHbA1cが0.2~0.3%高かった(以下HbA1cはJDS値で表記(糖尿病 53:450-467, 2010)).喫煙者の15%は直ちに禁煙することを希望していることより,禁煙が期待できる患者は多数存在し,禁煙指導の重要性が示唆された.

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© 2011 一般社団法人 日本糖尿病学会
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