糖尿病
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症例報告
ペグビソマント投与前後の耐糖能の変化を経口ブドウ糖負荷試験にて検討した先端巨大症の3症例
亀田 啓永井 聡三好 秀明近藤 琢磨澤田 享中垣 彩耒海 公彦耒 圭龍平井 愛見子田島 一樹野本 博司三次 有奈清水 力吉岡 成人小池 隆夫
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2011 年 54 巻 8 号 p. 686-690

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抄録

GH受容体拮抗薬ペグビソマント(PEG)の投与前後で経口ブドウ糖負荷試験を施行した先端巨大症の3症例を経験した.症例1:36歳男性,糖尿病の既往なし.PEG投与後AUC-glucoseは変化なく,AUC-IRIの低下,HOMA-IRの低下を認めた.症例2:71歳男性,糖尿病を指摘されているが食事療法でコントロール良好であった.PEGの投与後AUC-IRIの低下,HOMA-IRの低下を認めた.症例3:59歳女性,糖尿病に対してスルホニル尿素薬,ビグアナイド薬を投与中で血糖コントロールは不良であった.PEGの投与でHOMA-IRの低下,Insulinogenic Indexの上昇を認め血糖値は改善した.いずれの症例もPEGの投与後にインスリン抵抗性の改善を認めた.

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© 2011 一般社団法人 日本糖尿病学会
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