糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
診断・治療(食事・運動・薬物)
通院中2型糖尿病患者における中断歴に関する多施設調査
杉本 英克中石 滋雄磯谷 治彦大石 まり子大橋 博奥口 文宣加藤 光敏栗林 伸一福田 正博宮川 高一山名 泰生土井 邦紘伊藤 眞一全国臨床糖尿病医会
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56 巻 (2013) 10 号 p. 744-752

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抄録

糖尿病は自覚症状に乏しく,治療を中断する可能性をはらむ.全国臨床糖尿病医会のうち42医療機関に通院中の2型糖尿病患者に,糖尿病初診断以降6ヵ月以上治療を開始しなかった例(指摘後未治療)および治療中断の経歴を調査した.対象は1753例で,指摘後未治療は18.7 %,治療中断は21.7 %であった.両者共に男性に多く(共にp<0.001),糖尿病初診断時年齢は低かった(共にp<0.005).糖尿病治療中断群では非中断群に比し,最近のHbA1cおよび重度視力障害率は高い傾向にあるが有意ではなかった(各々p=0.057, p=0.055).一方,糖尿病腎症の病期は有意に進行していた(p<0.03).非中断群では高血圧症,脂質異常症の治療を高率に受けていた(各々p<0.002, p<0.02).多重ロジスティック回帰で,指摘後未治療群が指摘後早期治療開始群に比してその後に治療を中断する確率は有意に高い(オッズ比1.5, p<0.01).

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© 2013 一般社団法人 日本糖尿病学会
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