糖尿病
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診断・治療(食事・運動・薬物治療)
ピオグリタゾン投与5年間の体重推移の検討―JDDMによる多施設共同研究―(JDDM24)
小森 克俊奥口 文宣金塚 東小林 正糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)
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2013 年 56 巻 3 号 p. 165-172

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抄録

2型糖尿病患者1184例にピオグリタゾン(以下PIO)を5年間投与したときの体重推移と増加に影響する因子をレトロスペクティブに検討した.HbA1cはPIO投与前8.0 %から5年後には7.1 %と平均0.9 %低下(p<0.001)し,体重は67.6±13.2(M±SD)kgから70.4±14.5 kgと平均2.8 kgの増加を認めた(p=0.001).体重はPIO投与後12ヶ月まで増加し以降はほぼ不変であった.PIO単独群と比べると,SU薬併用群,SU薬+BG薬併用群では体重増加は有意に大きく,個々の併用糖尿病薬の有無別にみるとSU薬併用では体重増加の助長,αGI薬併用では体重増加の抑制がみとめられた.重回帰分析では,女性,投与前のHbA1cと肥満度,SU薬,αGI薬併用の有無がPIO投与後の体重増加と有意に相関していた.一方,動脈硬化のリスクファクターであるHDL-Cは改善していた.

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© 2013 一般社団法人 日本糖尿病学会
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