糖尿病
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社会医学・医療経済学
東日本大震災における1型糖尿病患者の対応と今後の課題~アンケート調査の結果から~
藤原 幾磨菅野 潤子箱田 明子西井 亜紀五十嵐 裕
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2013 年 56 巻 4 号 p. 213-218

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抄録

【目的】東日本大震災における1型糖尿病患者の対応についてアンケート調査を行い,今後の課題を検討した.【対象】1型糖尿病患者111名(年齢2~40歳,沿岸部在住37名).【結果(かっこ内は沿岸部のみ)】地震発生時の居場所は,学校又は職場48 %,自宅30 %.インスリン不足は11(16)%で,確保のため早めに主治医受診24(11)名,近隣病院受診16(10)名,処方箋なしで調剤薬局から4(2)名.糖尿病管理上の対応として,インスリン減量投与,同じ注射針を数回使用,自己血糖測定回数を減らすなどしていた.食事は内容の偏り(炭水化物中心)や不足が多く,運動量は半数で減った.糖尿病に関する情報は,テレビからと答えた者が多く,インターネット,電子メールは1割前後であった.情報確認できない者が沿岸部で5名いた.【考案】災害への備えとして,インスリン等の予備の確保,患者-病院間,地域の患者同士の連絡体制確立が大切である.

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© 2013 一般社団法人 日本糖尿病学会
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