糖尿病
症例報告
清涼飲料水の長期過剰摂取により低カリウム血症性ミオパチーを起こしたと考えられた2型糖尿病の1例
浅見 美穂橋場 裕一大谷 敏嘉
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57 巻 (2014) 3 号 p. 197-203

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抄録

39歳,女性.過去10年間1日3 lから4.5 lのコーラを多飲し,口渇,嘔吐,四肢脱力を主訴に緊急入院した.血糖値638 mg/dl, HbA1c 14.3 %,尿ケトン体陽性であり糖尿病ケトーシスと診断した.動脈血ガスpHは7.42と正常域だった.アニオンギャップ16であり,代謝性アシドーシスを認め,同時にHCO3 30 mmol/lと代謝性アルカローシスが混在していた.また著明な低カリウム(以下K)血症(1.9 mEq/l)を合併していた.低K血症の原因として,高血圧は認めず,各種ホルモン検査で内分泌疾患を否定した.コーラに含まれるカフェインによる低K血症を疑い,カフェイン負荷試験を施行した.血中Kの低下(4.0→2.4 mEq/l)及び尿中Kの軽度低下を認めたため,Kの細胞内シフトが原因と考えた.ソフトドリンクケトーシスに著明な低K血症を合併した糖尿病患者にはカフェインを含有する飲料の多量摂取を念頭に置く必要がある.

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© 2014 一般社団法人 日本糖尿病学会
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