糖尿病
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症例報告
劇症1型糖尿病と原田病を発症した2症例
河村 由美江東谷 紀和子落合 華奈入村 泉大屋 純子花井 豪柳沢 慶香北野 滋彦内潟 安子
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2014 年 57 巻 5 号 p. 349-355

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抄録

我々は,劇症1型糖尿病と自己免疫性疾患である原田病を同一患者に発症した2症例を経験した.症例1の女性は33歳時橋本病を発症し,36歳時視力低下を主訴に受診した眼科医により原田病と診断された.1年間のステロイド投与にて視力は回復した.44歳時腹痛・下痢と糖尿病症状に嘔気嘔吐と約5 kg/週の体重減少が出現した.随時血糖756 mg/dl, HbA1c7.3 %(以下HbA1cはNGSP値で表記),内因性インスリン分泌の枯渇から劇症1型糖尿病と診断された.症例2の男性は34歳時感冒様症状で近医を受診し,随時血糖600 mg/dl台,HbA1c 6.0 %で劇症1型糖尿病と診断された.39歳時両眼の視力低下を訴え,網膜剥離,虹彩炎から当センター眼科で原田病と診断された.ステロイドパルス療法にて視力は改善した.経過中眼症状以外は認めていない.劇症1型糖尿病の成因を明らかにする上で示唆に富む2症例と考えた.

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© 2014 一般社団法人 日本糖尿病学会
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