糖尿病
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日本先進糖尿病治療研究会によるCSIIおよびCGMに関するステートメント
小林 哲郎難波 光義黒田 暁生松久 宗英山田 研太郎今村 洋一金重 勝博浜口 朋也川村 智行佐藤 譲高橋 和眞丸山 太郎西村 理明勝野 朋幸楠 宜樹清水 一紀柳澤 克之粟田 卓也雨宮 伸日本先進糖尿病治療研究会
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2014 年 57 巻 6 号 p. 403-415

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抄録

最近,持続インスリン皮下注入療法(Continuous subcutaneous insulin infusion:以下CSII)と持続血糖モニタリング(Continuous glucose monitoring:以下CGM)が糖尿病の治療機器として普及しつつある.我々はCSIIおよびCGMに関する科学的根拠をもとに,これをコンセンサスステートメントとしてまとめた.CSIIでは適応,臨床効果,リスク管理など,さらに,運用法の実際的な要点,シックデイ,妊娠,食事・運動などに関する注意などについて述べた.CGMに関してもその適応と効果,糖尿病治療への活用法,注意点を述べた.CSIIおよびCGMは1型糖尿病,2型糖尿病の一部や妊娠中の糖尿病症例にも重要な臨床機器であり,このステートメントをもとに内科および小児科領域の患者教育に適応できる具体的なガイドラインの作成が望まれる.

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© 2014 一般社団法人 日本糖尿病学会
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