糖尿病
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Print ISSN : 0021-437X
病態・代謝異常・合併症
高齢2型糖尿病患者における下肢筋力と身体活動量,糖尿病神経障害との関連性についての検討
瀧野 皓哉髙木 聖横地 正裕野村 卓生森 康一河村 守雄
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2015 年 58 巻 10 号 p. 753-760

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抄録

60歳以上の高齢2型糖尿病患者61例(男性35例,女性26例,平均年齢71.7±6.1歳)を対象に①下肢筋力(膝伸展筋力,足背屈筋力),②身体活動量,③糖尿病神経障害の有無,④患者背景因子について調査し,下肢筋力と身体活動量,糖尿病神経障害との関連性について検討した.統計解析にはSpearman順位相関係数およびMann-Whitney U検定を用い,それらの解析にてp<0.2となった因子を独立変数,下肢筋力を従属変数とした重回帰分析を行った.膝伸展筋力の関連因子として身体活動量,年齢,性別が抽出され(R2=0.47),足背屈筋力については糖尿病神経障害が抽出された(R2=0.15).足背屈筋力は,先行研究を支持する結果であったが,膝伸展筋力については身体活動量と関連することが明らかにされた.身体活動量の向上は血糖コントロールのみならず下肢筋力の維持・向上にも繋がることが示唆された.

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© 2015 一般社団法人 日本糖尿病学会
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