糖尿病
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診断・治療(食事・運動・薬物)
リラグルチドの有害事象による中止の危険因子の探索
板井 進悟菅 幸生長田 幸恵川村 早希志村 真生油屋 恵志村 裕介本谷 和佳子樋口 真衣子伊達 絢一郎河野 未央八木 邦公篁 俊成崔 吉道武田 仁勇宮本 謙一
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2015 年 58 巻 3 号 p. 159-166

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抄録

リラグルチドは安全性の高い糖尿病治療薬とされているが,主な副作用として胃腸障害が認められ,中止となることもあり,その危険因子は不明である.リラグルチドの有害事象による中止の危険因子を明らかにすることを目的に,金沢大学附属病院でリラグルチドを投与された患者131例を対象に後方視的調査を行った.有害事象は67.2 %に認められ,中止は11.5 %であった.多変量ロジスティック回帰分析を用いて,中止と関連のある臨床的因子を解析したところ,高度腎機能障害(推算GFR<30 ml/min/1.73 m2または透析施行)(adjusted odds ratio=9.88,p=0.02)と糖尿病罹患15年以上(adjusted odds ratio=10.36,p=0.03)が独立した危険因子であった.これらの危険因子を背景に持つ2型糖尿病患者ではリラグルチドの投与は慎重に行う必要性が示された.

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© 2015 一般社団法人 日本糖尿病学会
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