糖尿病
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疫学
糖尿病足病変で入院加療した患者の実態と生命予後に影響する因子の解明
栗田 征一郎金森 岳広石倉 和秀長岡 匡
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2018 年 61 巻 1 号 p. 1-8

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抄録

【目的】糖尿病足病変患者の実態を調査し,生命予後および生命予後に影響する因子を解明する.【方法】調査1:2008/1~2009/12に糖尿病足病変で当院に入院した患者の実態を調査した.調査2:2014/5時点の調査1の患者の現状を調査した.【結果】調査1から2の間に足病変再発70 %,心疾患や脳卒中での入院を30 %,10 %認めた.1,3,5年生存率,75 %,65 %,55 %であった.死因は,心疾患27 %,敗血症27 %.足病変再発患者と独居患者は,有意に5年生存率(33 % vs 64 %,0 % vs 73 %)が低値であった.さらに多変量解析したところ,生命予後に影響する危険因子は,足病変再発(ハザード比9.3,P=0.03)であった.【考察】糖尿病足病変は,再発率が高く予後不良である.その中でも足病変再発と独居は,さらに生命予後が悪いことを初めて示した.これらの患者は別の厳重な管理が必要と考える.

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© 2018 一般社団法人 日本糖尿病学会
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